茶道男子のまったり日記

茶道に関する日記です。日々感じることを綴っていきます。

第八回〜袱紗さばき

次は実際に割稽古について、細かい注意点を書いていきますね😊

まず初めは、袱紗さばきからです。それでは袱紗というものがどんなものなのかから解説していきます。

 

1.袱紗の形状

以前も書いたように、裏千家では一般的に女性は朱色、男性は紫色の袱紗を使います。また、女性のものには絵柄が付いたものなど可愛らしいものも多いのですが、男性用はあまりありません…(前から探してはいるのですが、なかなか無い…😥)

 

そして袱紗には大事な「わさ」という部分があります。他の三辺には縫い目があるのですが、ここには縫い目がなく、これによって袱紗を畳む方法がわかってきます。

 

2.袱紗さばきとは

馴染みのない言葉かとは思いますが、茶道を習い点前をしていく上で、袱紗さばきは必ず必要になってきます。

袱紗さばきの手順などは文字よりも実際に見る方がいいので(動画など探せばいくらでもありました💦)ここでは注意点を書きますね。

 

まず1番の注意としては、指がばらけないこと。いくら点前が綺麗でも、指がばらけていたらそれだけで台無しになってしまいます。常に指は揃えるように初めの方は意識しましょう。

 

また、袱紗をさばいて畳むのですが、最終的に四角形にする時に、なるべく綺麗な四角形にすることが大切です。内側の部分がぐちゃっと外にはみ出ているようでは、そこから棗を清めたり茶杓を清めたりするときに、うまく出来ない場合があります。

 

さらに、袱紗さばきを教える際は1つ1つの動作として教えてしまっては、動きがカクカクになってしまいます。なのでなるべくすべての工程を通してやってもらっていました。その方が結果的に、スムーズに滞りなくさばけることの方が多かったです。

 

いかがだったでしょうか?

なかなか言葉ではイメージしずらい部分もあったので難しいのですが、割稽古で最も大切と言っていい袱紗さばき。マスターして欲しいと思います🍵

第七回〜割稽古

お茶とお菓子のいただき方を学んだら、次はいよいよ基礎の稽古に移ります。この稽古は割稽古と呼ばれ、様々な種類がある点前の基礎となるものです。

この割稽古をどれだけ高められるかで、それからの点前の質が変わってきます。逆に言えば、ここをおざなりにしてしまうと、後でツケが回ってくるということです。

割稽古にはザッと以下の項目がありました。

1.袱紗さばき

2.棗の清め方

3.茶杓の清め方

4.茶筅通し

5.茶巾の絞り方

6.茶碗の清め方

7.柄杓の扱い

 

この他にも道具を使わないものとして、

8.正座から立ち上がり方、座り方

9.お辞儀の仕方、種類

10.襖の開け方、閉め方

11.茶室や道具の拝見の仕方

 

割稽古は、初めに間違ったやり方を覚えてしまうとそれが癖付き、なかなか正しいやり方を身につけられないため、最初が肝心だと言われています。

また、教える先生によっても若干ニュアンスが違うことがあるので、教わる先生にしっかりと聞くことが大切です。

さらには道具の扱いにも、色々な意味があり合理的になっている部分もあるので、何故このような清め方をするのか等も考えながらしていくと上達も早いですし楽しいのではないかと思います。

 

何にせよ、どんなことでもどうやったらもっと楽しいかを突き詰めていけば上達への近道ですね😊

またそれぞれの割稽古についても説明できたらなと思います🙆‍♂️

第六回〜お茶お菓子のいただき方

まず茶道を始める際に、何を覚えるかについてですが、道場や先生によって様々です。そんな中で私が所属していた部活では、初めに教えるのはお茶お菓子のいただき方でした。

ですので今回は、それらを紹介したいと思います。

 

①お菓子のいただき方

まずはお菓子からです。お菓子といっても、色々な種類があるのですが、今回は菓子器に入ったものを想定します。まずは目の前にある菓子器を両手で横から持ち、頂戴しますという意味で、少し掲げるように持ち上げます。その後、懐紙を目の前に出し、菓子器に載せてある箸(黒文字といいます)を取り、左手を添えながらお菓子を懐紙に載せます。その後、菓子器を横の方に渡します。

 

よく考えたら、お菓子のいただき方ではなくおの取り方の稽古ですね😥

 

②お茶のいただき方

次はお茶ですが、これは流派によって様々かと思いますので、ここでは私が習った通りにお伝えします。(裏千家です)

まずお茶を出されたら、右にいる方との間に置いて、「ご相伴(ごしょうばん)いたします」と言います。これは、私も一緒にお茶をいただきますという意味です。

次に左の方との間に置いて、「お先に」と言います。これはそのままの意味ですね。

最後に正面に置いて、「お点前頂戴いたします」です。これはよく聞いたことがあるワードなのではないでしょうか。

そうしたら、茶碗を右手で持ち左手のひらに乗せて、頂戴しますという意味で、掲げるように持ち上げます。その後時計回りに二回茶碗を右手で回します。4分の1ずつ回せば、丁度1番奥のところに口がつくはずです。

そのまま飲みましょう。だいたい茶道では三口半で飲み干すと言われています。そして最後の一口では、飲み終わりを伝えるために音をたてて飲み干します。

飲み終わると右手の指で口をつけたところをぬぐい、指は懐紙で清めます。

そして茶碗を手前から奥に二回回して、元の状態に戻します。

またここから茶碗の拝見などがありますが、初めはここまで覚えてもらっていました。

 

茶道を始めて間もない頃は、こういった所作でさえ指の開きや道具の持ち方などで注意をされましたので、こういった日常のことも綺麗にできるようになりたいですね😊

第五回〜茶道具とは(後編)

引き続き、茶道具に関して一般的なものを説明します😊

 

6.柄杓

よく神社などに手を洗うために置かれていますよね。茶道においても水や湯を汲むために用います。ちなみに柄杓にも風炉用と炉用と、持ち手の部分が汲む部分まで突き通っている刺し通し柄杓という種類があります。

 

7.蓋置

これは柄杓や釜の蓋を置くためのものです。ちなみに一般的には棚を使った点前では、陶器のものを、棚を使わない場合は竹の蓋置を使うことが多いです。

 

8.棗

これで、なつめと呼びます。こちらは抹茶を入れる器で、ナツメの実に形が似ていることからこの名前になったと言われています。

 

9.茶巾

ここからは茶碗の中に入れるものをご紹介します。まずは茶巾ですが、これは濡れた茶巾を清めるためのものです。茶巾の扱いを点前中にする点前もあるのですが、あまり種類がないため茶巾の扱いに技量の差が出るとも言われています。

 

10.茶筅

次は茶筅です。こちらはよく見る、いわゆるシャカシャカと振る道具ですね。茶道をされたことがない方に、よくシャカシャカのポーズをされることがあるので、一般的に茶道といてばこれなのではないでしょうか?

 

11.茶杓

最後に茶杓ですが、棗に入った抹茶をすくうための道具です。これも竹で出来たものや、塗りのもの、象牙で出来たものなど様々な種類があります。

 

いかがでしたでしょうか?

今回紹介したものはほんの一部なのですが、一般的な茶道具というものをイメージしていただければ幸いです。

また機会を設けて、各道具について深掘りもしていきたいですし、他の道具も紹介していけたらと思っています思っています🍵

第四回〜茶道具とは(前編)

今回は様々な種類がある茶道具について、説明いたします。

また、説明しだすとキリがないので、基本的なものに的を絞って挙げさせてもらいます。

 

1.釜

まずは湯を沸かす釜でしょう。一般的には冬の時期は大きめのもの、夏の時期はそれよりも小さいものを用います。これは冬は寒いので茶碗を余計に温める必要があり、それに湯を多く使うからでしょう。

 

2.風炉、炉

夏に用いるのが風炉、冬になると炉になります。炉は畳を切ったところにあるもので、よく見られることがあると思います。これも冬は寒いため少しでもお客様を温めるために、お客様の近くに火を置くという配慮からです。

 

3.茶碗

茶碗にも様々な種類があります。夏に使う口が広い平茶碗や、冬に使う口が小さい筒茶碗など。窯元(信楽焼や清水焼)も地方によって色々な種類があります。

 

4.水指

これは水を溜めておく道具です。水は釜に入れて湯の温度を下げたり、使い終わった茶碗を清めるために使います。水指も様々な形状があり、細長かったり、真っ直ぐ下に落ちたものや持ちやすいように窪みがあるものまで様々です。

 

5.建水

これは使い終わった水や湯を捨てるためのものです。唐銅(からかね)で出来たものが一般的です。

 

続きは後半で説明しますね😊

第三回〜茶道を始めるには

今回は茶道を新しく始めてみようと思っている方に向けてアドバイスをしようと思います。

まず茶道を始めるには以下の3つが必要になってきます。

1.流派を知る

2.先生を探す

3.道具を揃える

始めることに難しいことはありません。早速説明しますね。

 

1.流派を知る

茶道には様々な流派があります。ここでは一般的に茶道の三千家と呼ばれるものを紹介します。

まずは裏千家。おそらく茶道界の中で最も多い(よく見る)流派なのではないかと思います。私も裏千家の先生に教わっています。いわゆる一般的な抹茶を想像したときに浮かんでくる、泡が表面にある抹茶を点てるのが、この裏千家です。

次に表千家。こちらは裏千家とは違い、お茶を点てる時に泡をあまり作らないようにします。また袱紗を使う時に「ちり打ち」という動作をして、袱紗を鳴らすことも特徴の1つです。

最後に武者小路千家。こちらは私も勉強不足でなかなか実際の点前を見たことがないのですが、こちらも泡をあまり作らないようにするお茶を点てます。

 

2.先生を探す

流派の概要を知った後は、実際に教わる先生を探しましょう。ネットで「自分の住む地域  茶道道場」で調べると、いくつかヒットするのではないでしょうか。

ちなみに道場によって流派はもちろん、月謝や練習の流れ、人数等も異なってきますので、しっかりと下調べをした上で見学に行かれるのが1番いいかと思います。

 

3.道具を揃える

通う道場も決まり、見学や稽古に行くとなると道具が必要になってきます。もちろん始めは手ぶらで道場に行き、必要なものを聞いてもいいと思いますし、そちらの方が安く済む場合もありす。

念の為に記載しておきますね。

1.袱紗(ふくさ)…道具を清めるための布。裏千家ではだいたい女性は朱色、男性は紫な場合が多いです。

2.懐紙(かいし)…お茶菓子を置いたり、包んだりする便利な紙です。

3.扇子…お礼や挨拶をする時に、扇子を前に置いて行います。扇子を必ず使う稽古も中には出てきます。

4.袱紗ばさみ…これらの道具を入れる袋のようなものです。

 

これに足袋(もしくは白靴下)くらいあれば、稽古に関しては事足りるかと思います。

色々と書きましたが、わからないことは先生が教えてくれますので気兼ねなく連絡したり、見学に行きましょう!

これを見て少しでも茶道人口が増えることを願いつつ筆を置かせていただきます。

第二回〜茶道部について

茶道部なんてあるの?

と思われる方も沢山いらっしゃるのではないでしょうか?

ましてや、うちの大学に茶道部なんてあったかな…?という方も…

是非探してみてください。結論を申しますと、多くの大学に茶道部はあります。

私は関西の私立大学に通っていましたが、そこの茶道部は70年近い伝統を守っています。そんなに昔からあるなら、たいそう厳しい部活で伝統を重んじるんだろうとよく言われます。そういう方は是非一度、どんなものか見てもらえればなと思います。今はSNSでも各大学の部活アカウントがあり、どんな活動をしているか見ることができます。

皆さん凄く楽しそうに稽古をなさっています。伝統に縛られることなく、今の時代に即し、ただ稽古はしっかりとする。そのメリハリをよく感じられる部活ばかりです。

そんな茶道部ですが、近年部員数がとても減ってきております…

私が入部した時は45人ほどでしたが、今は30人程度…少ないですね💦

なぜそんなに少なくなったのだろうと考えもしますが、仕方ない部分もあるのかと思います。来るもの拒まず去る者追わずですし、そういうものかなと。

何か自分にできることはないかと模索しているところです。

部員、増えるといいなぁ

第一回〜茶道とは

ゆったりと茶道のことを紹介していけたらなぁと思い、記事を書き始めました。

 

私が大学での茶道部で部長として経験した様々なことを、茶道をなさっている方、これからされていく方、少し興味がある程度の方などに向けて発信していこうと思っています。

 

まず第一回は悩みましたが、茶道とは何だろうと深掘りしていったことを書こうと思います。

 

私としては茶道とは以下の3つに集約されると考えています。

1.作法の修行

2.自分を磨くこと

3.人生を楽しむこと

順を追って説明しますね。

 

1.作法の修行

これは3つの中で最もわかりやすく、かつイメージ通りなのではないでしょうか。

実際に、私も茶道を始める前はこのイメージでした。正座をして背筋を伸ばして、お茶を点てる。そのイメージが強い方がほとんどだと思います。(私の周りはそういった方がほとんどでした!)

確かに茶道はそういったお稽古をするのですが、それだけではないことを知っていただけると幸いです。

なお、作法を学ぶというものはやはり身についており、ちょっとした所作や言葉遣いなど、若いのにと(また、男性なのにと)褒められることは多かったです!

 

2.自分を磨くこと

もう1つは自分磨きです。こういうと自分を高めるため、成長させるため、という風に感じられますが、それだけではないと思っています。

茶道のお稽古をしている中で、自分を見つめなおす機会が本当に多いと感じさせられます。

なぜこの所作が必要なのか、自分ならこうするだろう、なぜ茶道をしているのか、なぜ今この瞬間を生きているのか…

かなり話が飛躍しましたが、実際にここまで考えることは多いです。

要は日常生活で何かをするときに、なぜ?と考える習慣がついたことは、茶道のおかげじゃないかということです。

 

3.人生を楽しむこと

これは茶道の先生から教わったことですが、茶道とは人生のことだそうです。茶道を楽しむことは人生を楽しむこと。お茶を美味しいと思い、練習したことが身につくことを嬉しいと思い、花が散ったことを侘しいと思い、お茶菓子を美味しいと思う。それだけでいいのだと思います。

私もまだまだこの言葉の深い意味まで理解しきれていませんが、理解しきれていないのも、また良いのだと感じています。

 

長くなりましたが、私もまだまだ勉強中ですし、茶道に終わりは無いと思っています。

ですので、少しでも感じたことを日々綴っていけたらなと思い、筆を置かせていただきます。