茶道男子のまったり日記

茶道に関する日記です。日々感じることを綴っていきます。

君のビニール傘(寝る寸前に書いた)

 

君が持ってたビニール傘を
僕が今さしているよ
君が持ってたこの持ち手は
もう温もりは残っていない


君が言ってたあの言葉は
僕はまだ覚えてるいるよ
ビニール傘は返せなかったけど
うまく言葉も返せなかった


ありふれたこの傘だけど
コンビニにありそうな傘だけど
君に借りていたってだけで
特別なものになったよ


透明な君との関係性が
この傘みたいに光ってる
雨が降ったら傘をさして
僕はいつでも君を目指すよ


君を待ってた僕だけど
帰りに君はいなかった
隣は誰もいなかったけど
僕の右肩は雨に濡れてた


君がいない、それだけで
傘を忘れた気がするよ
折り畳まないこの気持ちを
僕はずっと忘れてた


聡明な君の言うことだから
僕は傘を忘れなかった
雨が降ったら傘を持って
僕はいつでも君を想うよ


しとしと降り続くこの雨音が
いつかの足音に聞こえている
廊下に響くあの笑い声が
雨音にずっとかき消されてく


透明な君との関係性が
この傘みたいに光ってる
雨が降ったら傘をさして
僕はいつでも君を目指すよ


この傘を返せた時は
雨が降っていたらいいな
そして僕は君の隣で
右肩を雨に濡らそう