茶道男子のまったり日記

茶道に関する日記です。日々感じることを綴っていきます。

第十一回〜茶筅通し

 

今回は茶筅通しを説明します😊

これは意味合いとしては茶筅の穂先が折れていないかをチェックすることと、茶筅を湯に馴染ませるという意味を持っています。

初めのうちは、指の扱いで苦戦する方が多いのですが、スムーズに行うことができれば、本当に綺麗な所作になる部分ですので、気合いを入れてマスターしてもらえればと思います。

 

1.茶筅通しのやり方

まず茶筅通しには湯通しの意味と、使い終わった茶筅を清めるための意味と2つのやり方があります。先に前者から説明しますね。

 

①湯通しの意味合いでの茶筅通し

この時は、茶碗に湯が入っています。まず茶筅を持ち、持ち手が右側に来るように茶碗の中に入れます。次に持ち手を親指と人差し指で持ち、上に上げて穂先が折れていないかチェックしましょう。そしてもう一度湯の中へ。再びこれをもう一度繰り返します。二回目が終わると、茶筅を持ち茶筅を軽く振ります。そうしたら、ひらがなの「の」を書くように穂先を動かしていき、最後は左手を添えて茶筅を抜き取ります。

 

②清める意味での茶筅通し(仕舞の茶筅通し)

こちらは茶筅を取ると、先に軽く振ります。その後一回だけ茶筅を上げ、戻したら先程と同じように「の」の字を書き抜き取ります。

 

2.注意点

茶筅通しでは指のクッションを使ったり、指を伸ばしたり伸ばさなかったりと指の扱いが非常に重要になってきます。実際に教えるときも。ここは、見て、かつやっていくうちに覚えるとしか説明できなかったです…

特に茶碗に茶筅を預ける時に、音を鳴らさないように指のクッションを使うという部分がわかりずらいですし難しいため、なかなか伝わらなかった記憶があります。

 

また、指だけでなく腕に関しても注意は必要です。指にばかり注意しているとだんだんと別の場所がおかしくなっていくということはよくありました。例えば、茶筅通しでは肘を曲げて茶筅を上げていくのではなく、腕から上がるようにと言われます。その方がカクカクしていないように見えるからだと思いますが、やはり注意が散漫になってしまうと肘から曲げてしまう方が多かったです💦

 

そして毎度のことですが、緩急も求められてきます。上げるときはゆっくりと上げ、下がるときはサッと下げる。これは上げるときは茶筅の穂先をしっかりと見ないといけないのでゆっくり上げる、という風に覚えれば良いかと思います。ただ緩急というのは、かなり人による部分が多いと思いますので、やっていくうちに自然と自分のやり方というのを見つけていければ良いかと…

 

茶筅通しは上手い人がすれば、本当に綺麗に見えますし、遠くからでも動きが大きいため見やすいので、しっかり練習して上達していただければと思います🍵